この分野の特徴
音楽、美術はイタリアの最も伝統的な分野と言えるでしょう。全国各地にある音楽院や美術学院などが、各分野のプロフェッショナルを養成しています。
Music 音楽
ミラノ・スカラ座をはじめイタリア各地に世界有数の劇場があります。オペラ公演やコンサートが定期的に開催されており、日常的に本場の生の演奏に触れることができます。音楽院では、耳の肥えた地元の音楽愛好家の人々を前に、学生が演奏を披露する機会も度々あります。
コンクールやオーディションも豊富で、学生が参加できるものが多くあります。留学中にイタリアで、あるいはヨーロッパでデビューを果たすのも夢ではありません。
フォルテ、ピアノ、ダ・カーポなど、音楽用語のほとんどがイタリア語です。実際にイタリアで生活し、イタリア語を習得することで、そうした「記号」が実のある「言葉」として実感できるようになるでしょう。
400年前にイタリアで誕生したオペラ、その中で歌われているイタリア語は、いまでも普通に使われている言葉です。イタリアに留学し、イタリア語を自分の言葉とすることで、歌唱力や技術に加え、より自然な表現力を得ることができます。
Art 美術
古代ギリシア、ローマ遺跡から、ロマネスク建築、ルネサンス美術にバロック、そしてモダン・アートまで。数千年にわたる美術や建築の歴史そのものが目の前にあります。イタリアの無数の美術・歴史遺産は古くから、世界中の芸術家を魅了し、インスピレーションを与えてきました。
世界最古・最大の現代アートの祭典、ヴェネツィア・ビエンナーレは1895年に創設されました。イタリア語で「2年ごと、隔年」を意味する「ビエンナーレ」が今では現代アートの展覧会の代名詞として、世界共通語となっています。
ミラノ・トリエンナーレは、「3年ごと」の開催。デザイン、建築関連の展覧会として毎回注目を集めています。いずれも、学生向けのプログラムも多く用意され、積極的な参加が求められているので、留学中に「ビエンナーレ」・「トリエンナーレ」出展作家になる可能性も十分にあります。
そして、貴重な美術・歴史遺産の保存修復という重要な分野もあります。大規模な歴史的建造物から、装飾、壁画、絵画、手工芸品、古文書など、極めて多種多様ですが、それぞれの保存修復に高い専門知識と技術が求められます。プロ養成コースも多数開設されており、理論と実践の中では実際の修復現場で実習することもあるでしょう。
代表的な教育機関
- 音楽や美術では、芸術系高等教育機関としてイタリア大学省が管轄する国立音楽院や国立美術学院などがあります。
- 工科大学や建築大学、美術系専門学校でも、一部の美術系分野を学ぶことができます。
- 総合大学では人文学科系分野として美術史や音楽史などのほか、美術・音楽・演劇等を学術面から多角的に学ぶ総合芸術学科(DAMS)も設けられています。
- 「保存修復」で学位を取得するためには、大学と美術学院で開設されている基礎課程と専攻課程の一貫コース(5年制)を修了する必要があります。
この他、経済学部に含まれるアートマネージメントも芸術遺産を多く所有するイタリアで人気があります。
留学体験談
Music
- 文化を肌で感じながら学んだイタリア・オペラ
- 学校でも、学外でもたくさんの学びを経験
- イタリアからスイスへ。イタリア留学を礎に可能性を広げる。
- Jazzを独自に進化させたイタリアで自分の音楽を追究
- 生きた知恵を学び、本場の空気が体感できる環境
- オペラ誕生の地、イタリアで学んだ表現力の豊かさ
- その後 音楽留学のその先を見つめて
- 鍵盤楽器のルーツを探る!!
- 世界へ発信する日本のオペラ職人になる!
Art
- イタリア・バロック絵画に魅せられ芸術の街へ
- イタリア美術に魅せられ、高校、そして美術学院留学でアーティストの道へ
- 文化財修復士への夢を叶えるために、美術品の宝庫、イタリアへ
- 海の都に学ぶ!アートプロジェクト