芸術の国で本場の美術に触れるために高校留学
高校で美術学科に在籍していたため、研修旅行先が芸術の国イタリアでした。美術館巡りや高校の姉妹校での授業を体験し、イタリア美術を間近に触れたことでさらに追究したいと強く思い、高校留学を決意しました。 最初は、芸術に触れる以前に、語学の勉強や生活習慣に慣れるのに苦労しました。イタリア語は高校の授業でかじった程度だったので、常に小型の日伊英辞書を持ち歩き、イタリア人の会話に耳を傾けてわからない単語はマーカーを引いて覚えました。また、現地の人と積極的にコミュニケーションをとり、教えてもらうことで早く吸収することができました。言語以外にも、文化や人柄、生活のリズムなど、日本とイタリアはまったく違い、毎日が発見の連続。でもそれこそが留学の醍醐味で、刺激的で良い経験になりました。


美術学院で、より専門的な芸術活動に邁進中
1年間の高校留学は、期間も短く学べることは語学が中心。帰国後に、芸術面の勉強を重ねたいと欲が出てきました。そこで高校卒業後は日本での進学や就職という予想のつく将来よりも、波乱万丈な未来を見てみたいと思い、留学で培った経験と語学力を活かしてイタリアの国立美術学院への進学を決めました。 美術学院の授業は、より難度が高く、専門的で充実しています。授業の大半が創作活動なので、イタリア人ならではのセンスや想像力、技術などを吸収して自分の作品に生かせるのも、日本ではできないことです。
高校・大学とイタリアの教育機関を経験し、学んだことはもちろん、イタリア人とともに日々切磋琢磨して、成長してきたことは人生でかけがえのないものとなりました。またグローバルな視野を持ち、自ら吸収し消化した上で枠にとらわれず作品制作に取り組めるようになったことも、留学したからこそ。今の目標は、さらに大学院へと進み、人の目にとまる作品を作ることです。
