多くの科学者を輩出したイタリアで、科学史を研究

多久和 理実

さん

ヨーロッパ最古の大学で研究活動を行い、イタリア大学特有の学際的なアプローチを身につけ、専門以外にも関心を広げました。

留学体験談

憧れの場所、ヨーロッパ最古の大学での研究活動

私は大学院で科学史、特に17-18世紀の実験物理学の歴史を研究しています。ヨーロッパ最古の大学であり、カッシーニやガルヴァーニといった科学者たちが活躍したボローニャ大学は、私にとって憧れの場所でした。
留学前は、理系学生にありがちな「語学や教養よりも実験だ!計算だ!」という日々を送っていて、語学や資料読解が中心となるイタリアの生活にしばらく馴染めませんでした。また、イタリアの徹底した教養教育で、理系の学生でもラテン語やフランス語に堪能だったり、哲学書を読みこなしたりしている様子に圧倒され、レベルの差を感じて苦しくなりました。しかし、反対にイタリアでは実験や実習がほとんどないことを知り、実験や実習を積んできた自分の経験を強みだと思うようになりました。

私の仲間の学生
クラスメイトと一緒

学際的なアプローチで専門以外にも関心を広げる

科学者をたくさん輩出したイタリアでは、各地に博物館や記念館が作られています。ガリレオ博物館、ヴィンチ村、ボルタ記念館、マルコーニ記念館など、出かけて行って、大量の本や資料を買い込んでいました。
イタリア留学で、専門の研究が進んだのはもちろんですが、専門以外のことにも関心を広げるようになりました。日本にいた時は、何かに集中するために他のものを切り捨てるような生活をしていました。でも、私が切り捨てていたものが、文化や教養としてシェアされていることに気づき、今では映画を見たり、音楽を聴いたり、ラテン語やフランス語の勉強をしたりと、昔の自分からは想像できないような日々を送っています。

ボローニャ大学
ボローニャ大学の様子
イタリア人の友達とテーブルで
イタリア人の友達と夕食パーティ