ICレコーダーは授業の必需品!
私は小さい頃からクラシックバレエを学んでいて、子役として舞台に立つこともありました。
音楽や舞台に関係のある仕事に就くことは昔からの夢。そのための勉強をしたいと思いイタリアへ留学する決意をしました。
音楽の勉強をするぞという意欲満々でトリノに到着したものの、最初は大学の講義についていくのが精一杯。教授の話すスピードが早い上に音楽専門用語を理解していなかったことがネックでした。
そんな私にとってICレコーダーは授業の必需品。イタリアでは生徒のために板書することもなければプリントを渡されることも少なく、メモを取ってノートを作成するという授業形式。ICレコーダーを活用するほか、友だちにノートを見せてもらったり、アドバイスを受けながら、ポイントとなる箇所のメモを必死で取っていました。


はっきり言葉を発することで大きく成長
大学以外でも様々なことを勉強しました。特にミラノでオペラの演出助手の仕事をさせてもらえたことは良い経験になりました。最初は主張をストレートに伝えるイタリア人の仕事仲間に戸惑うことも。しかし意見交換はコミュニケーションを取る上で欠かせないことです。“負けじと言葉を交わす!分からないことは納得するまで聞く!”をモットーに。そうするうちに、演出家から「ずいぶん働けるようになってきたね。いつも、ありがとう!」といってもらえるように。公演の最後、拍手が劇場いっぱいに鳴り響いた時には大きな達成感を味わいました。
またプライベートでは週に一度ピアノを習いに行ったり、トリノでは毎月ジャズフェスティバルやダンスパーティーといったイベントがあり、友だちと参加することも。なにをするにもはっきり言葉を発する必要のあるイタリアでの生活は、悔しい思いもしましたが、私を大きく成長させてくれました。

