写真・文/池田匡克 Masakatsu Ikeda
緑豊かなプーリア州、バジリカータ州、カラブリア州は海岸線を縫うように鉄道が走っている。青い海とオリーブの巨木が織りなすコントラストは南イタリア特有の絶景だ。今回はプーリアの旅の拠点、バーリからスッド・エスト鉄道とアップロ・ルカーネ鉄道で旅にでる。
バーリ中央駅はトレニタリア以外にスッド・エスト鉄道、アップロ・ルカーネ鉄道、北バーリ鉄道、の3路線が乗り入れるターミナル駅。スッド・エスト鉄道は映画になったこともあるほど地元で愛されている鉄道で、創業1931年と古く現在も総延長477kmが営業している現役の生活路線である。このスッド・エスト鉄道でまず目指すのはトルッリで有名なアルベロベッロ。バーリからちょうど1時間、車窓にトルッリが見えてきたら間も無くアルベロベッロだが、周辺にはロコロトンドやマルティーナ・フランカといったトルッリの街があるので立ち寄るのもいい。さらに足を伸ばせば南イタリアのフィレンツェとも呼ばれる美しいバロック都市レッチェや、イタリア最東端のオートラントまでスッド・エスト鉄道で行くことができる。
写真・文/池田匡克 Masakatsu Ikeda
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