チョコレートの旅

Viaggio nel Cioccolato

数千年の歴史と文化

個性豊かな20の州と彩りあふれる「食」

歴史的に、大小さまざまな都市国家が競い合い切磋琢磨して個性豊かな文化を生み出してきました。

スイスやベルギーと並び、イタリアも「チョコレートの国」として知られています。ヨーロッパにカカオが上陸して間もない16世紀、チョコレートは北イタリアのトリノへ持ち込まれました。そこからさまざまなレシピや形態が生み出され、今日のチョコレートが誕生しました。イタリアとチョコレートの甘い歴史を探ってみましょう。

トリノ

Torino
コロンブスによってスペインに運ばれたカカオ。当時のスペイン皇帝からイタリアのサヴォイア家の公爵へ賜われたカカオは、16世紀にサヴォイア公国の首都トリノへと持ち込まれました。以来、トリノはイタリアのみならず、欧州でも随一の「チョコレートの都」に成長。本来、飲み物であったチョコレートを初めて固形にしたのもトリノの地であったという説もあり、近代チョコレートの発祥の地として世界中に知られています。

ペルージャ

Perugia
イタリア土産として古くから変わらぬ人気を誇っている「Baci」チョコレート。このチョコレートを生み出したペルジーナの本拠地がウンブリア州の州都ペルージャです。20世紀初頭に近代的なチョコレート工場をこの地に建設したペルジーナ社は、高級品として一部の上流階級しか口にできなかったチョコレートを、広く一般の人々に普及させることに貢献しました。現在、世界でも有数のチョコレートのお祭りがある街としてその名を広めています。

テルニ

Terni
チョコレートと聞いてすぐに思い浮かぶのは? そう、“バレンタインデー”! イタリア中部、ローマからほど近いテルニの街は、このバレンタインデー発祥の街。テルニ出身の聖ウァレンティヌスは愛の守護聖人として知られています。当時のローマ皇帝の命に背き、愛し合う恋人たちを結婚させた罪で処刑された聖ウァレンティヌス。命日である2月14日は、聖ウァレンティヌスの教会を訪れる世界中から集まったカップルたちでにぎわいます。
欧州のみならず、世界中に多くのファンを持つイタリアのチョコレート。その代表的な生産地トリノやペルージャ、バレンタインデー発祥の街テルニでは、毎年盛大なチョコレートのイベントが開催されています。

チョッコレンティーノ

Cioccolentino
Terni
2月
世界中の恋人たちの守護聖人、聖ウァレンティヌス生誕の地テルニ。この街では、聖人が亡くなった毎年2月14日のバレンタインデーの前後4日間に渡って、チョコレートの祭典『チョッコレンティーノ』が開催されます。街中にたち並ぶチョコレートの屋台、お菓子作りの教室、試食会など、愛の街の甘いイベントを体験してみませんか。

ユーロチョコレート

Eurochocolate
Perugia
10月
イタリア国内でも有数のチョコレート生産地として知られるペルージャ。毎年10月になると、この丘の上の中世の面影を残す街に世界中から100万人ものチョコレート愛好家が押し寄せます。通りや広場など街中にチョコレートの屋台が並び、試食会やコンテストなどが催されます。甘い香りに包まれて、チョコレート三昧のひとときを楽しみましょう。

チョッコラ・ト

Cioccolatò
Torino
11月
Torino11月
16世紀から変わらず「チョコレートの都」として 知られる街トリノ。 ヘーゼルナッツを加えて固形 にした伝統的なチョコレート「ジャンドゥイオッ ト」が誕生したこの地では、毎年サンカルロ広場 を中心に『チョッコラ・ト』というチョコレート のお祭りが開かれます。試食やチョコショー、 チョコ教室などぜひとも体験したいプログラムが 多数用意されています。