古代ローマの時代から、イタリア人は服の生地やデザイン、 住まいやインテリアに対するこだわりが顕著であったと言われています。
それは古来より、服装や道具、生活環境に対するイタリア人の感性が非常に豊かであったことを物語っています。 日常の暮らしに敏感なイタリア人のファッションとデザインの歴史をひも解いてみましょう。
イタリアで工業が盛んになったのは1800年代末から1900年代初頭にかけて。トリノ、ミラノ、ジェノヴァといった北イタリアの三角地帯が中心となり発展してきました。自動車メーカー『フィアット』が1899年に創業してから、イタリアの工業は飛躍的に拡大します。以来、フィアット、アルファロメオ、フェラーリといった自動車やヴェスパなどのスクーター、オリヴェッティのタイプライターなど、遊び心と高い技術が融合した製品が世界中に広がっていきました。近代においては、建築や照明、また家具や文房具にいたるまで、さまざまな「メイド・イン・イタリー」のデザインが、私たちの暮らしを彩っています。
ファッションとデザインの国・イタリアでは、国際的なファッション&デザインの展示会が各地で開催されています。多くはビジネス向けのため入場は困難ですが、期間中、特別なイベントも随所で行われ、街は華やかな熱気に包まれます。
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