古代ローマの時代から、イタリア人は服の生地やデザイン、 住まいやインテリアに対するこだわりが顕著であったと言われています。
それは古来より、服装や道具、生活環境に対するイタリア人の感性が非常に豊かであったことを物語っています。 日常の暮らしに敏感なイタリア人のファッションとデザインの歴史をひも解いてみましょう。
1978年にミラノ・コレクションが始まり、パリやニューヨークと並んで最新モードの発信拠点となったイタリア。しかし、イタリアがファッション大国となるための基礎は、中世・ルネサンス時代に形作られていたのです。中部、北部イタリアの小都市国家は、古くから織物、染物、裁縫などの手工芸によって栄えてきました。
イタリアン・ファッションの魅力の基盤ともいえる確かな技術と豊かな感性、そして服飾に対する高い意識。アルマーニやグッチ、プラダをはじめとした世界的なデザイナーたちの感性が戦後一気に花開いた背景には、何世紀にもわたって培われてきたイタリア各地の伝統を受け継ぐ職人たちの技術が息づいているのです。
ファッションとデザインの国・イタリアでは、国際的なファッション&デザインの展示会が各地で開催されています。多くはビジネス向けのため入場は困難ですが、期間中、特別なイベントも随所で行われ、街は華やかな熱気に包まれます。
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