留学準備-高等教育機関

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イタリア語

イタリア語はCommon European Framework of Reference for Languages(CEFR)、欧州評議会設定標準語学習得レベルの基準に基づいてA1、A2、B1、B2、C1、C2の6段階レベルに分かれています。
イタリア語で開講されているコースの場合、B2中上級以上を取得すると入学時のイタリア語の入学試験が免除され、C1上級、C2最上級を取得すれば、イタリア大学省の規定でEU圏内学生として認められます。但し、個別の大学・コースによっては、規定のレベル以上の語学能力証明書を取得していても、例外的に入学試験の語学試験が実施されることもあります。
一般的に、Bachelor’s degreeレベルの授業を受講するには少なくともB1中級レベル、Master’s degreeにはB2中上級レベル、PhDにはC1上級レベルが必要とされております。
また、英語で開講されているコースに関しては、イタリア政府の規定はなく、それぞれの教育機関が基準を設けていますので、留学希望先に確認する必要があります。

欧州評議会設定標準語学習得レベル

Livello A1 入門

(TOEIC相当 Listening: 60/Reading: 60/Speaking: 50/Writing: 30/Bridge Listening: 46/Bridge Reading: 46)

日常生活での単純かつ具体的な状況を理解する。相手がゆっくり話すなら、簡単なコミュケーションが可能。

Livello A2 初級

(TOEIC相当 L: 110/R: 115/S: 90/W: 70/BL: 64/BR: 70)

身近な分野に関するよく使われる文や表現が理解できる。ごく基本的な個人の情報や家族情報、買い物、仕事など、自分の背景や身の回りの状況を簡単な言葉で説明できる。

Livello B1 中級

(TOEIC相当 L: 275/R: 275/S: 120/W: 120/BL: 84/BR: 86)

ネイティブスピーカーとやり取りができるようになる。自分や、仕事、関心のある話題について話したり、簡単な文章を作ることができる。

Livello B2 中上級

(TOEIC相当 L: 400/R: 385/S: 160/W: 150)

複雑な文章の要点を理解すると同時に、専門的な内容の会話に加わり、自分の意見を明確かつ詳細に述べることが出来る。

Livello C1 上級

(TOEIC相当 L: 490/R: 455/S: 180/W: 180)

難解な長文であってもほとんどを理解し、自分の社会的な立場や仕事、学問との関わり、あるいは他の複雑なテーマについても流暢かつ論理的に述べることが出来る。

Livello C2 最上級

聞いたり、読んだりしたほぼ全てのものを容易に理解できる。自然に、かつ正確に自己表現ができ、非常に複雑な状況でも細かい意味の違いを表現できる。

イタリア語検定試験

イタリア政府が認定する「イタリア語検定試験」は、外国語としてのイタリア語のコミュニケーション能力を証明するものです。
この「イタリア語検定試験」の合格認定証は、イタリアの高等教育機関(大学・音楽院・美術学院)の入学審査で、イタリア語能力を証明するものとして使用できます。また、数多くの人が自分のイタリア語能力を測るために受験しています。
イタリア外務・国際協力省が認定するイタリア語能力検定試験のシステムCLIQで、下記4つの機関の発行する認定証が同等の価値をもっていることが保証されています。

授業料

教育機関の種類(国公立あるいは私立)、コース、専攻分野、所得レベルによって授業料は変わりますが、年間で約15~20万円が目安です。私立大学の授業料は、公立大学に比べて高めに設定されています。また、First-level / Second-level Professional MasterとSpecializing Master は年間約50~150万円程度で、コース内容によって大きな差があります。

生活費

衣・食・住、娯楽などの生活費は、生活スタイルや住む都市・地域によって異なりますが、目安は1ヵ月につき約10~13万円。ミラノやローマなどの物価は東京と同じくらいですが、地方では比較的生活費を抑えられます。
また、学生団体などに登録すると、さまざまな物を学割価格で購入できます。学生割引は国内旅行にも利用可能です。但し、入会時に年齢制限を設けている団体もあります。

奨学金

イタリアの高等教育機関に入学するための奨学金については、それぞれの教育機関が実施しているプログラムがありますので、直接確認してください。 また、イタリア政府、欧州連合(EU)、日本の各団体が提供する奨学金がありますので、予め情報収集しておくと便利です。

滞在施設

就学ビザ申請に滞在する施設の証明書が必ず必要になりますので、早めに滞在先を決めておくことがおすすめです。ホームステイやアパート、寮などさまざまなタイプがあります。留学先の学生サポートを担当するセクションやウェブサイトなどで、滞在施設の情報が入手できます。

また、滞在先を見つけることが難しい場合、留学する都市にある語学学校にも通う、高等教育留学+語学留学のいわゆる「ダブルスクーリング」も便利です。私立の語学学校は、ホームステイ、アパート、寮などの滞在先を紹介するサービスがあり、数ヵ月間の語学レッスンを申し込むとこのサービスが利用できます。