近年「手に職をつける」目的でイタリアに留学する人が増えています。イタリアでは、インターンシップや専門学校教育を通して、専門技術を学んで、職業的な実務経験を積むことができます。
現在、インターンシップや専門学校教育では、多様な分野(ファッション、デザイン、伝統技術、ジュエリー、楽器、陶芸、アート、音楽、食文化、ホテル、レストラン、商業など他多数)で、プロから初心者までを対象にさまざまなレベルのプログラムやコースが用意されています。
プロを目指すためには、イタリアの専門学校などで専門分野の知識を徹底的に学んで資格を取る方法もあります。
イタリアの教育システムにおいては、実践的な職業教育を高等学校レベルから取り入れているため、専門学校でも質の高い教育が行われています。専門学校教育の利点には、将来その分野での就業を目指す上で、関連情報が得られたり、現場とのつながりが深くなるなどがあります。
イタリアの専門学校のコースは多様な分野に渡り、専門知識・技術の習得をこれから目指す入門や基礎コースから、すでにその分野で実務経験がある人を対象にしたプロのためのマスターコースなどがあります。
コースの期間は数週間から1~3年の長期まで、さまざまです。学校が規定する課程を修了すると修了証や資格が取得できるコースもあります。多くのコースはイタリア語で開講されていますが、英語で受講できるコースも年々増加しています。
開講時期は年に1回、2回あるいは数ヵ月単位など学校やコースによって様々なので注意が必要です。
ファッション、デザインのコースは、イタリアの大学の Bachelor’s degree、Master’s degreeや美術学院のCorso di Diploma I & II livelloでも学位所得コースが開設されています。英語で学べるコースも多数。
語学学校に併設された学校や特別コースなどでも、専門分野について学ぶことができます。内容、期間、レベルなどは、学校によって異なるので注意が必要です。
日本でインターンシップと言えば、学生が在学中に企業などで研修生として働いて就業体験を得る制度として知られています。
イタリアでは、こうした就業体験を目的としたインターンシップに加えて、各職業分野で専門的なスキルを身につけ、実践的な経験を積んで、そのまま職業に結びつけていく経験型のインターンシップが盛んに行われ、学生のみならず社会人など幅広い層の人たちが参加しています。
イタリアも日本と同様に長い歴史を誇る伝統工芸があります。革工芸、ジュエリー、ガラス、服飾、陶芸などの分野では、イタリア各地で異なる独特の技法や伝統を守り続ける工房がたくさんあり、イタリアの経済や産業を支える重要な役割を果たしています。
こうした工房でイタリアの伝統技術を身につけて、帰国後、職人として職業に結びつけるケースも年々増えています。
イタリアが最先端といわれる食文化、ファッションなどの分野においては、基礎を学んでから、現場で実践的なキャリアを積んで職業にするケースも多く見られます。
例えば、レストランからシェフ、ワイナリーからソムリエ、デザイン事務所からデザイナーなどのさまざまな仕事に直結しています。イタリアならではの分野で自分の可能性を広げることができます。
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