イタリアには、1088 年に創設されたヨーロッパ最古のボローニャ大学をはじめ、数百年の歴史と伝統を誇る大学が全国各地に約90校あります。豊富な文献や資料に触れ、歴史的な価値がある環境で学べるイタリア大学の伝統の魅力を紹介します。
欧州で最も古いボローニャ大学では、人体解剖も世界で初めて行われました。常に最新の研究を試みるその精神は、イタリアの他の大学にも受け継がれています。
1222 年創立のパドヴァ大学は、イタリアで2 番目に古く、ダンテ・アリギエーリやペトラルカ、ガリレオ・ガリレイが教鞭を執ったことでも知られているほか、1595 年に建てられた解剖劇場が今でも残されています。
ボローニャ大学に限らず、イタリアの多くの大学は数百年の歴史を誇り、それぞれの町の中心部にあり、その町の風景の一部となっています。校舎も歴史的な建造物であることが多く、何百年も前に描かれたフレスコ画や漆喰彫刻に囲まれての授業は、貴重で忘れがたい経験となるでしょう。
大学図書館をはじめ、各都市にある図書館や古文書館はまさに研究対象の宝庫といってよいでしょう。手稿を含む歴史的資料の閲覧は、誰にでも開かれています。新しい発見をしたり、研究の第一人者となる可能性も十分に秘められています。
美術、建築、考古学、音楽、歴史などの古典的な分野はもちろんのこと、法学や国際関係などの分野でも豊富な文献や資料に触れ、活用することができます。
大学で学んだその足で現場に向かい、学んだ内容を自らの目で確かめることができるのも貴重な体験です。目にしたものをどう感じ、受け取るかはあなた次第。理論だけでなく、本物を前にしての学びは、歴史遺産に囲まれたイタリアならではと言えます。
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